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【2024年最新版】山寺にある峯の浦・垂水遺跡の歩き方
2024/04/17

【2024年最新版】山寺にある峯の浦・垂水遺跡の歩き方

こんにちは!当サイトTENDODAYSを運営しているDMC天童温泉の鈴木と申します!

今回は、天童温泉から車で約20分、山形の有名観光地「山寺」のさらに奥地にある「峯の浦」とその一部である「垂水遺跡」をご紹介します。

神秘的なスポットでとてもおすすめの場所です。

この記事を読むことで、峯の浦がどんな意味をもつところなのかがわかると思います。では参りましょう。

目次

  1. 峯の浦の入り口「千手院観音」
  2. 自然溢れる山道から垂水遺跡へ
  3. 見どころ満載の峯の浦
  4. ガイド付きツアー実施中!

峯の浦の入り口「千手院観音」

山寺の門前街を東にずっと進むと、最上三十三観音第二番札所の千手院観音にたどり着きます。ここが峯の浦の玄関口となります。


こちらの鳥居、抱きついて「ついてる」を10回唱えると右は恋愛、左は金運が成就すると言われています。ただし、欲張って両方抱きつかないように!どちらかひとつにしてください。鳥居をくぐって階段を登っていきます。

階段を登ると驚きの光景が。


突如、線路が目の前に現れます。踏切もなく、気軽にまたげる線路って珍しいですよね。

ただ、面白がって写真撮ったりしていると電車が走ってきますのでご注意ください。JR仙山線という、仙台と山形間を結ぶ在来線で、現在も毎日走行しています。

千手院観音に祀られているご本尊は慈覚大師の作とされる木造千手観世音菩薩立像ですが、現在は秘仏として安置されています。代わりに高さ約1メートルの金色の千手観音立像を拝むことができます。


千手院観音の脇に、峯の浦の全体MAPが書いてある看板があります。ここで全体のルート像を確認するといいと思います。また、看板の隣には協力金箱が設置されていますのでぜひご協力をお願いいたします。


峯の浦は、千手院地区の住民が管理しております。各施設や山道の整備など、我々が観光しやすくなるように見えないところで様々な活動をされています。

お互い協力しあって、気持ちよく観光できるようにしましょう!

自然溢れる山道から垂水遺跡へ

ご本尊にご挨拶したら、いざ山道へ。急勾配はないものの、山道を歩いていきます。緩やかに登っていくイメージです。ほぼ1本道で看板もあるので迷うことはないと思います。


入山して15分程歩いていると、垂水遺跡が現れます。SNSを中心に拡散され、コロナ前には欧米人が特に訪れていた場所です。神秘的な雰囲気が漂う山寺の隠れたスポットです。


もう少し奥に行くと、円仁宿跡というほら穴のような場所に行き着きます。円仁とは、慈覚大師円仁さんのことで、山寺を開山した方です。

実は、ここ峯の浦は円仁さんが最初の拠点として選んだ場所で、立石寺の構想を練っていたと言われています。

大正時代までは、修験者がこの円仁宿跡に訪れていたとか。円仁さんが訪れたのはおよそ1200年前ですが、現在とほぼ同じ光景が広がっているとのこと。ここに魅せられた方は、今も昔もいるということですね。

ちなみに、円仁さんはこの地を霊域とするため、当時地主だった猟師の磐司磐三郎(ばんじばんざぶろう)に殺生をやめてほしいという交渉にいきます。その時に対峙した場所が、山寺の門前街にある「対面石」さんです。

この交渉は成立したようで、誓いをたてた磐司磐三郎は神格化され、地主神となったとされています。なお、先述した千手院観音の鳥居の脇に、磐司磐三郎のお墓が残されています。

それにしても、ここで人が暮らしていたと考えると色々と想いを馳せてしまいますね。ここでひとつ暮らしの工夫がご覧いただけます。

それが、この岩場の横に伸びている一本の溝。なにかお分かりでしょうか?

正解は、雨水避けです。自然界の中ですから雨風を防ぐ必要があります。雨が降っても自分たちに影響が少なくなるようにこうした溝を彫ったと言われています。

円仁宿跡の隣には、垂水不動尊があり大きな岩の間をよく見てみると不動明王が祀られています。

見どころ満載の峯の浦

多くの方は垂水遺跡を見たあと、そのまま来た道を戻ってしまいます。駐車場の兼ね合いもありそうせざるを得ないのと、このまま進んで行って大丈夫なのかなという不安もあってなかなか行けないのが現状です。ですが、その先に見どころがまだまだあります。

そこで弊社では、山寺の垂水遺跡ガイド付きハイキングツアーを実施しています。こちらについては後ほどご紹介しますが、このツアーにご参加いただくと峯の浦の全行程を歩くことができます。地元ガイド付きなので安心して歩けるというのもひとつのポイントです。

さてここからは、峯の浦のあまり多くの方が足を踏み入れないスポットのご紹介をしていきます。

垂水遺跡から少し登っていくと、城岩七岩というところに出ます。弓張岩、盾岩、猿岩、鏡岩、塩岩、砦岩、冑岩という7つの岩が城壁のように並んでいます。岩場に行けるところもありますが、危険も伴いますので気をつけてください。岩場から眺める集落や自然も美しいです。


さらに進んでいくと、修験場跡・毘沙門天岩にたどり着きます。突如広がる空間で、厚い庶民信仰のお祭りの広場だったようです。屏風のような岩、男岩、女岩、毘沙門天岩に囲まれていて、峯の浦の中でもおすすめの場所です。


修験場跡から少し下ったところに、胎内くぐりと呼ばれている岩に穴が空いた場所があります。胎内くぐりは、岩を通り抜けることで生まれ変わることを表現しています。服が汚れてしまう可能性はありますが、ぜひ挑戦してみてほしいです。


このようにいくつかのスポットをめぐりながら山の中をハイキングします。抜けてくると、立石寺の根本中堂の脇にでてきます。

約2時間のハイキングコースになっていますので、山寺の門前街のお土産屋さんに車をとめて、歩いてお出かけいただくのがおすすめです。時間がない方は、千手院観音の前に車を停めるスペースがありますので、そちらに停めて垂水遺跡まで行って帰ってくるといったことができます。

ガイド付きツアー実施中!

文中でもご紹介した通り、DMC天童温泉では「山寺の垂水遺跡ガイド付きハイキングツアー」を実施しています。毎年5月〜11月まで毎日ツアーの設定がありますので、お気軽にご参加(3日前まで要予約)いただけます。

ツアーは、門前街のふもとや登山口店さんからスタートします。地元のガイドさんと合流し、千手院観音・垂水遺跡・城岩七岩・修験場跡を巡ります。途中、さまざまな植物が自生しており、自分で歩いているだけでは見つけられない新たな発見があります。


修験場跡では、岩場に手をあて目を閉じて深呼吸するなど瞑想する時間があります。大自然の中にどっぷり浸かることで、心身ともに癒されます。



またこのツアーは、峯の浦を観光する際に起こりうる様々なリスクを最小限および受け入れを持続可能なものにするために利益の一部を地域に寄付しています。

お客様へは、ひとり1枚500円クーポンを付与しています。ツアー終了後、門前街でランチを楽しんでいただいたり、お土産の購入に使っていただいたり、有効活用していただければ幸いです。

≫ツアーの詳細とご予約はこちら

峯の浦基本情報

    住所:山形県山形市山寺千手院
    アクセス:山寺駅から参道入口まで車で約5分(徒歩約20分)
    問い合わせ先:山寺観光協会
    電話番号:023-695-2816
    服装:動きやすい服装(長袖長ズボンが理想)