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2024紅花シーズン!悩みの種が尽きなかった神職とめぐる紅花の朝摘みと紅餅づくりを実施しました!
2024/07/13

2024紅花シーズン!悩みの種が尽きなかった神職とめぐる紅花の朝摘みと紅餅づくりを実施しました!

「3日間雨だ……どうしよう……。」


こんにちは!DMC天童温泉の鈴木誠人です。

2024年の紅花シーズンもあっという間に終わり、これから真夏に向かっていくのみとなりました。

昨年に引き続き、「神職とめぐる最上紅花の朝摘みと紅餅づくりツアー」を開催することができました。

今回は、ツアー誕生時から時系列で振り返ります。

2022年6月
旅行商品造成のワークショップで谷地八幡宮の林さんがこのツアーの誕生のきっかけになる発言をする(ちなみに私は何かの病気で入院していて、内容を病室で聞いて、これだ!!!と強く思ったのを覚えている)

2022年7月
まずは自分たちで、朝から紅花摘み、ひなの湯に入って谷地八幡宮で紅花を洗って、紅餅づくりにトライ(ツアーの原型が誕生)

2023年6月
1年の時を経て、ツアー化。他のツアーもそうだが、本当に売れるか心配で押し潰されそうになる。

2023年7月 
ツアー開催ウィークに突入!心配をよそに、県外からも予約があり結果的に計十数名で実施。「朝摘みや紅餅づくりという経験を買った」という名言を参加者からいただき、関係者一同やってよかったと安堵。

そして、2024年

ツアーのベースはそのままに、でもブラッシュアップした紅餅ツアーをお届けするために正式参拝前に紅染めのあおそや人形でお祓いを追加。


今年は早めにツアーリリースできるかと思いきや、朝ごはん問題が発生。

今年の朝ごはんをどこでどう提供するかの悩みが出てきました。

そういえば、春先に別のツアーを実施した時にケータリングをお願いした中山町のむら熊の村山さんがいた!!!


と思い出し、ダメ元で相談してみました。

そうしたら、即OK!のお返事をいただきました涙

実は、谷地八幡宮の林さんとむら熊の村山さんはJC(青年会議所)繋がりで元々お知り合いだったんです。

それぞれ、我々のツアーに関わってくださっていてそれぞれがそのことを認識していたので、すぐに繋がることができました。

本当にありがたいです涙

食事の内容に関しては、紅花のツアーなので若菜や乱花を使ってほしいというリクエストをお伝えしました。

要望にも柔軟に応えてくださって、本当に素敵な朝ごはんが出来上がりました。


これで晴れてツアーもリリースすることができ、昨年よりも反応が早く予約も次々と入ってきました。

そんな矢先、次の試練と悩みが発生したんです。

それは、天候です。

雨の少なさ、高温の日が続く山形の今年の天気にはさくらんぼもかなり悩まされましたが、紅花も同じでした。

紅花が予定通り摘めるようになるだろうか、量の確保は大丈夫だろうか、様々な予測をしながらの日々。

しかもツアーが近づくにつれて雨予報がびっしり。

「3日間雨だ……どうしよう……。」

悩みの種は尽きることなくツアー当日へ。

いくら紅花が雨の方が摘みやすい(雨でトゲが柔らかくなるため)とか、雨に濡れた方が価値があったみたいな物語をお伝えしたとしても、「いやいや、何があろうと濡れたりするのは嫌です」という方はいらっしゃると思います。

そのため、ツアーの数日前に参加者に前日でも柔軟にキャンセル受けますよとお伝えしていたんですが、なんと誰ひとりとしてキャンセルすることなく来てくださいました!

しかも、ツアーの3日間しっかりと雨!なんなら豪雨!

びしょびしょになりながら、足元もドロドロの中、摘み取りを行いました。


僕たちって大人になるにつれてどうしても守りに入ってしまうので、濡れないようにとか、暑くないようにとか、そういった天候を負のものに捉えてしまいがちです。

だけど、今回のようなシチュエーションでの体験が本当に心に残るだろうし、どんな天候でもこの時期、この瞬間に摘み取らなければいけない花だったという昔の人たちに想いを馳せながら摘み取れたと思います。

ただ、大前提命あってのことなので安全が確保できないレベルでは実施しません。

そんな雨もみんなで一緒に乗り越えて、温泉に入ってリセットし、朝ごはんも素敵なロケーションでいただくことができました。


個人的に好きなのは、むら熊さんの創作芋煮。こんにゃくを1回揚げてるんですが、これがおもしろい食感かつ美味しい。

むら熊さんがある中山町は、芋煮会発祥の地。芋煮も紅花文化がもたらしたものなので、そのあたりのガイディングと合わせてお食事をお楽しみいただきました。

100%とうもろこしの冷製スープも美味でしたね!


後半の谷地八幡宮では滞りなく正式参拝を行い、摘んだ紅花を洗い、紅餅づくりの工程へ。


参加者のみなさんは主に首都圏や仙台、山形の各地からお越しいただきました。


皆さん初対面ですが紅餅づくりの頃には打ち解けてそれぞれ話しに花を咲かせていて、紅花が繋いでくれた出会いにこっそり感動していました。


素敵な時間を共有することができたのも、多くの方に支えられてここまでこれたからこそです。

紅花畑という必要不可欠なステージを用意してくださったファームひなの里の皆さん、この人なしではこのツアーが生まれることは絶対になかった神職兼ガイドとして対応してくださった谷地八幡宮の林さん、こちらの要望にも対応しながら快く朝ごはんを作ってくださったむら熊の村山さん、行政マンとは思えない程のフッ軽でこちらの想いも汲んでくださる日本遺産「山寺と紅花」推進協議会の担当の遠藤さん、そして各地から参加してくださった紅花に関心の高い23名の皆さんに改めて心より御礼申し上げます。

ありがとうございます!!

気になっている方はぜひ来年ご参加ください!

もちろん、今年参加された方々とまたお会いできたら最高に嬉しいです!!

本当にありがとうございました!!!