こんにちは。DMC天童温泉の鈴木誠人です。山形ならではの体験型ツアーを作って、売って、受け入れています。
2023年9月30日(土)と10月1日に天童温泉オクトーバーフェスト2023を開催しました。
ビールの祭典というイメージは湧くと思いますが、天童版オクトーバーフェストはどんなものだったのか、企画背景と合わせてご紹介します!
今回のイベントは一言で言うと、クラフトビールを館内で醸造している湯坊いちらくTENDO SPA & BREWERYの新作生ホップビールの解禁パーティーでした。
華やかで解放感のある雰囲気の中、美味しいビールと食をいただきながら過ごす2時間でした。本当に本当に楽しくて、参加者もスタッフも我々も笑顔が絶えない最高のイベントになったと思います。
一方、実施に向けて湯坊いちらくには並々ならぬ想いがありました。そしてその気持ちを私も十二分に受け取り今回の企画にあたりました。
いちらくの2つの想い
1つ目は、ホップ農家の減少や後継者育成の課題解決に一歩でも近づけたいということです。
山形県は、冷涼な気候が良質なホップの栽培に適しており、一時は全国トップクラスの一大ホップ産地でした。しかし、現在は後継者不足問題の影響により、県内の生産者が激減。
それでも今なお魂をこめながらホップを生産している方がいます。
今回のイベントでお飲みいただいた生ホップビールの原料となるホップを生産している白鷹町の槌谷謙滋郎さんです。
消費されるから生産される、生産されるから消費される。この持ちつ持たれつの関係性を構築するためのひとつの手段として、今回のようなイベントに至りました。
2つ目は、山形のクラフトビールが末長く愛され、地域のブランドにしていきたいということです。
湯坊いちらくだけではなく、県内には多くのブルワリーが誕生しています。2022年まで5軒だったところが、この先数年のうちに約10軒まで、2倍の規模に拡大する見込みがあるとのこと。
全てのブルワリーのビールを共にみなさんに美味しく楽しく飲んでいただける機会を創出する必要があるだろうということで本イベント開催に至りました。
このような話を中心に、湯坊いちらくの専務取締役佐藤太一さんのご挨拶から宴がはじまりました。
ついに解禁!生ホップビール
私も昨年飲んで衝撃を受けた生ホップビール。湯坊いちらくと槌谷さんを繋いだアイサイトの馬場さんが言った「鼻腔を駆け抜ける」という表現がお見事すぎました。
このビールが今回のイベントで解禁されたんです。
今年の8月に槌谷さんの畑で収穫し、その日のうちに醸造を開始。通常のビール作りで使われるホップは乾燥ホップが多く、今回のように生ホップを粉砕して醸造するビールは国内でも数少ない。
なかなかお目にかかることができない特別なビールです。
8月の収穫の時の様子
このビールを片手に、参加者とスタッフ全員ビアテラスにて乾杯をしました!!今年も感動の味わいと香りをいただきました!
1日目のイベントの様子
今回会場となった湯坊いちらくは、1Fのパブリックスペースをふんだんに活用して、ビアテラスやロビー、蔵など外と中を行き来しながらぐるぐる歩けるようにしました。
様々なスポットに、食やビールが散りばめられ動きのあるパーティーに。
ツキコマSTANDでは、生ホップビールのラガータイプとエールタイプの2種類が飲めました。どちらも美味しかったですが、違いもしっかり感じられビールの奥深さを感じることができます。
なお、ラガーとエールの違いですが、簡単に言うと酵母と味わいの違いです。エール酵母からは豊かな香りと深い味わいの「エール」が、ラガー酵母からはすっきりとしたキレのある「ラガー」がうまれます。
メイン会場では、いちらくの親方が自ら炭焼きコーナーに立ち、ウインナーや手羽を焼いて提供していました。
KURAに行ってみると、いちらく調理場謹製のブッフェが並んでいました!これだけでも贅沢!!
舟形マッシュルームを使ったピザもありました!ビールと合いますねぇ〜
ロビーに行くとたくさんの方が仲間たちと一緒に楽しそうにビールを飲み語り合っていました。
さらに、ここにはスペシャルゲストが!東京の半蔵門で「秀とら」というお寿司屋を営んでいる大石大将が目の前で握ってくださいました!
かっこいい、、、、し、おいしい!!!!!手から手への食べ方が斬新かつ本当に美味しかったです。記憶に残る味(パフォーマンス)ですね。
その他にも、ナッツ類やちょっとしたつまみもご用意されていました。
いちらくは生ホップビールだけではなく、さくらんぼやそばなど山形の素材を副原料にしたビールづくりをしています。そのビールたちも自分で注いで飲むことができました。
ビールが飲めない方は、レモンハイやハイボールを。
ノンアルドリンクも充実。
今回、食にもかなり力を入れておりましたがこちらもそのひとつ。白鷹の鮎!しかもその場で炉端焼き!
がぶっといきながらビールで流し込む。白鷹の鮎に、白鷹のホップ。最高の贅沢ですね!!
各ポイントには、県内それぞれのブルワリーのクラフトビールが設置され、思い思いに山形のクラフトビールを楽しんでいました。
本当にここ数年でブルワリー増えましたね!
ロビーからメイン会場のビアテラスまでの通路には、山形とホップの歴史、いちらくのビール作り、槌谷さんとの出会いなど、これまでの物語をパネルで掲示しました。
皆さんのお腹も少しずつ満たされた頃、メイン会場では舞書のパフォーマンスを始動。
今回お招きしたのは、舞書家のCHADO.(チャド)さん。名前の通り、舞いながら書を書くアーティストです。広島県在住ですが、国内外様々なところでそのパフォーマンスを披露しています。
舞書のパフォーマンスは、踊って書く。踊るには音楽が必要ということで、スペシャルゲストをもう1名呼んでおりました!それが、DJ Takeru Tomitsuka!!!
そのクラウドの心を掴んで離さない独自の世界観で徐々にフロアを暖める技術と「場の読み」は様々なクラウドの支持を受けている山形出身のDJです。(東京オリンピック2020ウェイトリフティングの公式DJも務めました)
この最強コンビのコラボを参加者に体感していただきました。
音楽に合わせながら登場し、皆さんと乾杯しながらメインステージへ。雨の中ではあったもののそのパフォーマンスに釘付けに。
1日目に書き上げていただいた文字は「ビールの魂」
ホップ生産農家の槌谷さんの言葉です。ホップはビールの魂であると。その言葉に感銘を受けたいちらくサイドからのリクエストで実現できました。
パフォーマンスの後は、それぞれ思い思いに過ごされていました。皆さんの楽しそうな姿を見ることができて、とてもとても嬉しかったです。
19:50頃……いよいよ閉演。
最後に、湯坊いちらくTENDO SPA & BREWERYの女将、そして代表取締役社長の佐藤まりさんよりご挨拶をいただきました。これから先もずっといちらくのビールを愛していただければという言葉とともに、初日のオクトーバーフェストは大盛況で終えることができました。
2日目のイベントの様子
次の日、夜が明けると雨もあがっていました。初日の大雨にはやられましたが、皆さんの楽しむ気持ちがすごかったなとしみじみ。
2日目は11:30に開演!真昼間からビール飲める幸せ……私は司会のためシャキッと!
さて、2日目も湯坊いちらくの佐藤太一専務の挨拶でスタートです!
そして、槌谷さんの掛け声でカンパイっっ!
皆さんの笑顔が弾ける瞬間です(本当においしいですよね!)
県内各地のクラフトビールが楽しめるのも醍醐味。好きなタイプのビールは見つかったかな?
自由に食べたり飲んだりできるのいいですよね。館内を歩けるようになっていたのもよかったです。
2日目も、CHADO.× DJ Takeru Tomitsukaのスペシャルコラボで、舞書パフォーマンススタート!
ポップな雰囲気で、踊りながら書き進めていきます。
パフォーマンスももちろんですが、何が書かれるのかを楽しみながらご覧になってる方が多い印象でした。
そして書かれたのは、、、
天童でした!!!!!!!湯坊いちらくがある「天童」の文字が白い盤面にデカデカと鮮やかに描かれました。
初日と違い、日中でポカポカ陽気だったのでだいぶゆったりな雰囲気になりました。DJの選曲のおかげで、いい雰囲気の中ビールを飲んだり、会話を楽しんだりしていました。
時間が経つのは早いもので、あっという間に閉演のお時間です。佐藤まり社長にご登壇いただき改めて御礼のご挨拶をいただきました。
また、この日誕生日を迎えた松伯亭あづま荘の女将をステージに招いて祝う場面がありました。ほっこりする日曜の昼下がりでした。
2日間、初めての試みにも関わらず多くの方に会場にお越しいただき心より感謝申し上げます。ありがとうございます。
最後に、今回のイベント中に1番印象に残る出来事がありました。
2日目の朝準備している時に、いちらくのスタッフの方に(昨晩も遅くまで片付けしていたので)「大丈夫?疲れてないですか?」って聞いたら、「楽しさが上回ってるので全然大丈夫です!」ってめちゃくちゃ笑顔で言われたんです。
これ言えるのすごくないですか?
参加者はもちろん、スタッフも楽しんでいる状態っていうのはひとつ目指していた場所だったので本当に嬉しくてそれ言われた時本当に泣きそうになりました。むしろ泣けばよかったです。(感情を抑えてしまいました)
素敵ないちらくのスタッフの皆さんに画面越しに拍手を願いします涙
そして、関わってくださった全ての方に感謝いたします。本当に本当にありがとうございました!!!
(来年はどのような形で開催されるのか楽しみですね!)
Special Thanks
湯坊いちらくTENDO SPA & BREWERY
槌谷農園
東京半蔵門「秀とら」大石大将
白鷹ヤナ公園あゆ茶屋
舞書家CHADO.
DJ Takeru Tomitsuka
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