天童温泉ユニバーサル化プロジェクト
高齢者、子ども、障がいをもっている方、健常者、国内外どなたでも利用しやすい温泉地を目指し、2021年からハード面・ソフト面の整備を進めています。
天童温泉にあるこじんまりとした落ち着きのある旅館、ほほえみの空湯舟つるや。
ずっといたくなるもう一つの我が家をコンセプトにしているだけあって、本当に住みたくなるような宿です。2021年12月、ユニバーサルデザインをテーマに客室を改修しました。
つるやは客室に日本の伝統色の名前が付いてますが、今回完成した客室の名前は、白HAKUです。白を基調とした部屋造りがしたかった想いを部屋名にしたとのことで、どんなお部屋なのか、どんな想いでつくったのか……
今回は、オーナー山口裕司さんの想いがこもった新客室「HAKU」をご紹介します！小さなお子様連れのご家族や、高齢のご両親との親孝行旅行に最適なので必見です！
2021年12月にリニューアルし、完成した源泉かけ流し露天風呂・ダイニング付きの和モダンベッドルームです。プライベートな空間を大切にしながら、どなたでも使いやすい客室をイチから考えて考えて試行錯誤しながら完成したそうです。
最大の特徴は、室内は全てフラットなユニバーサルデザインになっていることです。
ベッドは160㎝のクイーンサイズ2台をハリウッドツインスタイルにて設置しており、お子様と添い寝で4人まで寝られる広さです。トイレ、シャワーブース、露天風呂もユニバーサルデザインで、車椅子ご利用の方もごゆっくり安心してお寛ぎいただけます（介助者の同行が必要です）
また、客室の中にダイニングルームと温泉露天風呂が付いているので、滞在・食事・温泉がひとつのお部屋で完結します。館内を移動することなく、扉を1枚開けるだけでダイニングルームに直結しています。もちろん個室になっているのでお客様だけの空間でお食事が楽しめます。
シャワールームは暖房が完備され、快適な温度の中、寒さにも悩まれさず落ち着いてシャワーを浴びることができます。シャワールームから露天風呂まで引き戸1枚で区切られているため、すぐに湯船に入ることができます。
温泉露天風呂は源泉かけ流しです。いつでも好きな時間に好きなだけ温泉に入ることができます。日頃のお疲れをお取りください。
湯上がりや、まだベッドに入るには早いな……といった時には、デイベッドが大活躍！読書したりのんびり過ごすことができます。
洗面台は2つあり、女性には嬉しい仕様になっています。トイレも引き戸で幅が広く、中には手すりがあるなど、どなたでも使いやすい設計になっています。
調度品のひとつひとつを丁寧に選び、こだわり抜いたつるやにただひとつしかない客室です。
オーナー山口裕司さんにお伺いしました。
ーーHAKUのこだわりは？
「これまで2年かけてちょっとずつ旅館のユニバーサル化を進めてきて、今回のHAKUを含めデザインコンセプトから空間設計まで全て自ら行いました。」
「特にHAKUはオールフラットで、誰もが使いやすい（年配の方、身障者、外国人、子供等）造りにこだわり、車椅子の方でも安心してご利用いただける工夫と非日常を味わっていただく意匠を凝らしました。」
「またコロナ禍で誰にも会わず室内で全て完結出来るように露天風呂とダイニングを併設しました。完全にお籠りしながら温泉旅館でお寛ぎいただけるよう、旅館スタッフによる部屋食の準備片付け等の煩わしさや、パブリックスペースを通って食事処に行く為に着替えたり、移動をしたりする必要がないようにしました。」
「木部、内装、装飾まで1つ1つ吟味し選定したところが私のこだわりでもあります。地元天童木工の家具や、山形の組子の灯り、レイヤー入りの太鼓貼障子、クイーンサイズのベッド2台、京都雲母唐長の吉兆文様「天平大雲、角つなぎ」を転写したタイル、ダイソンドライヤー等など、良い物を実際見て使っていただける空間に仕上げました。これらに注目しながらお泊まりいただくとより一層HAKUを楽しめると思います。」
「例えば車椅子利用の方が「わー！素敵！来て良かった」と言っていただける部屋にしたく、ただただ使いやすい施設の様な部屋にならない様に、使い勝手とデザイン性を両立させました。」
ーー最後にメッセージをお願いします
「小さなお子様がいるご家族や、カップル、車椅子ご利用のご夫婦、外国のお客様と色んな年代の色んな方にご利用いただきたいと思っております。ぜひつるやに、そしてHAKUにお越しください。」
基本情報
ほほえみの空湯舟つるや
山形県天童市鎌田本町2-5-14
TEL 023-654-2051HAKUの宿泊代（1泊2食）
平日 30,000円（税別）
休前日 32,000円（税別）
※年末年始、お盆、連休は料金が変動します
